小便器と洋便器がパーテーションで区切られていた昔ながらのトイレを、老後も使いやすいトイレへと改装しました。車いすなどでも利用できるよう、段差解消・開口を拡張し、入口から垂直方向にトイレを配置しました。また、自動開閉・オート洗浄つきのトイレ、自動水栓が備わったトイレ手洗器や照明器具を設置することで、使いやすさを向上。さらに、トイレ前室に吊戸棚を設置することで収納量を確保できました。本工事では、浄化槽から公共下水への下水化工事も同時に行わせて頂きました。
構造 | 木造2階建 |
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築年数 | 築45年程 |
費用 | 約290万 |

内窓設置で断熱性と落ち着いた雰囲気を。
既存の窓がアルミフレームに単板ガラスだった為、樹脂内窓を設置。断熱性能を向上させることができると同時に、濃いブラウンカラーで落ち着いた雰囲気を演出します。

高さと形にこだわった、前室の吊戸棚。
収納量をアップさせるべく、前室に吊戸棚を設置しました。下一段を扉なしにすることで、隠したいものとすぐ取り出したいものを使い分けて収納できます。また、吊戸棚の下の空間を設けることで、掃除機の充電や持ち手の長い掃除用具を収納できるよう高さを調整しました。

フラットな動線と前室
入り口の既存ドア枠の段差を撤去し、フラットな動線を確保しました。トイレ入口には片引戸を採用し、広めの開口に仕上げました。前室を作ることで、トイレ入口が玄関や廊下から見えにくくなり、プライバシーを守ることができます。

既存トイレ
小便器と洋便器がパーテーションで区切られていた昔ながらのトイレでした。元々の床タイルの上にクッションフロアが貼られており、固く冷たい床でした。

既存図面と施工図面
2つのトイレが1室でまとまっていた空間を、トイレと前室の2部屋に間取り変更しました。前室は、車いすを回転させることができる広さを確保。便器正面の壁には、いずれ手すりを取り付けられるように下地を設けてあります。
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既存収納を上手に生かしたトイレ改装